急須や汁次など空気を包みこような形状の器を
業界用語では、袋物という。
ナンはこの袋物が得意分野だという。
注ぎ口やハンドル、ふたなどそれぞれに作って最後に土の乾き具合を見ながら
接着して仕上げてゆくが、これがなかなか手がかかる。
蓋がピッタリ合わないといけないので、一個につき2~3個予備を作って
形を仕上げる。そして、ピッタリくる蓋を合わせるのだ。
一度そばで見たことがあるが、せっかちな私は気の遠くなるような仕事に
深いため息が出てしまった。
急須となると中に茶こしも取りつけなければならず、さらに難易度は上がる。
ナンはこの一つ一つ穴をあける作業も、業務用のパーツを使わず全部手作業でやる。
知り合いのギャラリーの人に、「なんで修行僧みたいなことをやるんだ」と
苦笑されたこともあるが、ナンは意に介さない。
時間と手間がかかるので、もちろんたくさんは作れないが
作ると個展ではほぼ完売するため、桃林窯のギャラリーに急須があることはめったにない。。
うちのギャラリー用にも作って・・と、今まで何度となく頼んだけれど
作るには気合がいるのか、なかなかエンジンはかからない。
先日仕上がったそんな袋物をうちのギャラリーにおいて
久しぶりに賑わった桃林窯ギャラリーは、ようやくうららかな春を迎えている。
キーマ
粉引のポットと汁次、小さな足のついたカップ&ソーサー。
この汁次、ナンはオリーブオイル入れを頭に描いて作ったそうだ。
細ーく出てくるので朝のパンに使うオリーブオイルにはぴったりだと思う。
この袋物、実は酒器だ。
日本酒や紹興酒なと、少し温めて飲むお酒に向いている。
す~っとながれるように出てきて後引きもしない。
蔓は山からとってきたものをいただき、ナンが手作業で編んだものだ。
角樽をイメージしていて、ちょっと粋かな?
ぐい飲みは、面取り、足つき・・それぞれだ。
こっちも酒器。こちらのほうがより角樽をイメージしているのがよくわかる。
見えにくいけれど、小さな足のついたぐい飲み2種。
うちのぐい飲み、お酒が好きな私達だからちょっとだけ大きめ。
こちらの袋物はコーヒーポット。
取っ手にキズが入ってしまって、お嫁に出せずうちのギャラリーで使っている。
戴いたシュトレーンとコーヒータイムした時の一枚。
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桃林
〒849-2305
佐賀県武雄市山内町宮野1832-1
TEL 0954-45-6186
https://touringama.com/
袋物いいですよねb
僕は子供の頃、陶芸教室で見たとっくりに、なんでこう作れるの?と、
不思議さと魅力を感じた事を覚えています。
陶芸歴20年の今でもとっくりは好きです。
ぐいのみに対してなかなか売れず、在庫は増える一方でまだまだですw
師匠の徳利、それぞれ口の作りの遊びが面白いですね。
ありそうであまり見ないカタチ。けどヤらしさ全然ないです。←(エラソーすね。
こんにちは、久しぶり!!
コメントに気が付かずすみません。。。
元気ですか?
袋物は時間がかかるけど、ナンは気が向くと作っています。
酒器は、男性が買い求めることが多いですね。
茶器は女性が多いかな?
6月に東京で個展をしますよ。タタタララさん、東京に来ることがあれば
会いたいなぁ・・・。 キーマ
お久しぶりです。
武雄市の大雨のニュースの映像に心配になり
コメントさせて頂きました。
ナンさんとキーマさん、
ご無事でありますように。
どうか安全にお過ごしください。
※ ブログにこのコメントは載せなくて大丈夫です。
ご無事でいて、
読んでくれればと思います。
caramelさん、お久しぶりです。
メールに気が付かずすみませんでした。無事ですよ。元気でいます。クンも一緒にいますよ。
ブログも、ホームページもほったらかしになってしまっています。様式が変わってしまって遠のいていました。
武雄は中心街が冠水しましたが、うちは山の方なので無事でした。
またブログ始めようかな‥?と気合を入れているところです。 キーマ